人といると疲れるけど寂しいのはなぜ?矛盾ではありません

誘いを断ったのは自分なのに、夜にSNSを眺めているとなぜか寂しくなる。友達と遊んだ帰り道はどっと疲れて、しばらく誰にも会いたくない。それなのに予定のない週末が続くと、今度は落ち着かなくなる。一人暮らしの静けさが、日によって天国にも地獄にもなる。会えば疲れて、離れれば寂しい。この行ったり来たりを、「わがまま」「面倒くさい性格」と自分で呼んでしまってはいないでしょうか。

「人といると疲れる 寂しい」と検索すると、「一人が好きなのに寂しい」「人といたいのに疲れる」という言葉が一緒に出てきます。同じことを抱えて、同じ言葉で検索している人がそれだけ多いということです。

先に結論を言います。「疲れる」と「寂しい」は矛盾ではありません。この二つは別々の仕組みで動いていて、たまたま両方とも強い人がいるだけの話です。だから、どちらかを我慢して打ち消す必要はありません。自分の疲れやすさと寂しがりやすさをそれぞれ知れば、ちょうどいい距離と量は設計できます。この記事では二つの仕組みを分けて説明し、自分に合う距離の見つけ方まで進みます。

この記事を書いているのは、無料の『心の体力(MP)診断』です。MPは、ゲームでいう魔法の残量のようなもので、ここでは心の体力を指します。自分が何で疲れて、何で回復するのかを確かめられます。

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「疲れるのに寂しい」は矛盾じゃない

この悩みが苦しいのは、自分の中に正反対の欲求が同居しているように感じるからです。人と会いたい自分と、一人になりたい自分。どちらが本当の自分か分からなくなって、「結局わがままなだけでは」と自分を責めてしまう。

この診断で実際に使われている質問の一つに、こんな二択があります。「予定ゼロ・誰とも会わない週末。これは、心から回復できるご褒美か、それとも寂しくて逆に消耗するか」。同じ診断には、こんな質問もあります。「人と数時間つづけて一緒に過ごした後、ひとりの時間で回復しないと次に進めないか、むしろ元気をもらって次の予定に行けるか」。この両方に頷いてしまう人がいます。会うと疲れる、でも会わないと寂しい。二つの質問への答えが、その人の中にそのまま同居しているのです。

だから、二つの気持ちは正反対ではなく、並んで立っているだけです。「一緒にいると疲れるかどうか」と「一人が続くと寂しくなるかどうか」は、体の中の別の場所で動いています。片方はエネルギーが減っていく感覚、もう片方はつながりが切れる不安。測っているものが違うので、両方が同時に強くても何もおかしくありません。

「内向型だから」「HSPだから」で止めない

この行ったり来たりを調べていくと、「内向型」やHSPという言葉にたどり着く人が多いと思います。HSPは、生まれつき刺激に敏感な気質を指す心理学の言葉で、医学的な診断名ではありません。「自分はこれだったのか」と腑に落ちる感覚は大事なものです。

ただ、そのラベルだけでは、人とどう付き合えば楽になるかは決まりません。同じ「内向型」を自認する人でも、一緒にいる時間で消耗しやすい人もいれば、つながりが切れるとすぐ寂しくなる人もいて、近づかれすぎて苦しくなる度合いも人それぞれだからです。名前をつけて終わりにせず、自分がどの仕組みをどれくらい持っているのかまで分けてみましょう。

疲れると寂しいは矛盾ではない(図解)
「疲れる」と「寂しい」は別々の回路。同時に起きても矛盾ではありません。

「疲れる」の仕組み: 一緒にいる時間でエネルギーが減る

一つ目は、人と一緒に過ごすと、その時間のぶんだけエネルギーが減っていく仕組みです。ただ、その「疲れる」の中身は一つではありません。診断で使われている質問から、大きく3つの経路が見えてきます。

一つは、近づかれること自体の重さです。診断には「親しい相手が距離を詰めてきた(頻繁な連絡・依存)時、重く感じて距離を取りたくなるか」を問う質問があります。二つは、まわりの空気を受け取ってしまうこと。「隣の人がイライラ・緊張している時、空気をもらって自分まで重くなるか」という質問がこれにあたります。三つは、素を隠して振る舞う負担です。「機嫌が悪い日でも場では取り繕う、そのときにどっと消耗するか」という質問が測っているのはこれです。密着・受信・仮面。この3つのどれか、あるいは全部が「疲れる」の正体です。この時間に比例してエネルギーが減る仕組みは、人と会うと疲れる仕組みでさらに細かく分解しています。

この診断は、結果を16種類のキャラクターで返します。その中に、この「近づかれると重い」を地で行く一体がいます。さわんなドラゴンです。孤高を気取っているけれど、根は情に厚い小さなヤマアラシ。立ち入られたくないことを無遠慮に聞かれた時、自分の時間を「ちょっとくらい」と当然のように使われた時、背中のトゲが一斉に逆立つ。怒鳴るより先に、相手を自分の世界から締め出し、殻にこもって距離を置く。やっかいなのはその後です。切ったことを引きずり、考え続けて、一人で静かに消耗してしまう。締め出したいわけではないのに重い。そんな覚えがあるなら、この疲れ方が近いかもしれません。自分がこのさわんなドラゴンなのか、別のキャラなのかは、無料の診断で確かめられます。

さわんなドラゴン(心の体力MP診断のキャラクター)
さわんなドラゴン。口ぐせは「そこから先は、入るな」「……別に、嫌いとは言ってない」。踏み込まれると締め出すのに、切った後もそのことを考え続けて消耗する孤高派。

「寂しい」の仕組み: つながりが切れると不安になる

二つ目は、人とのつながりが感じられない時間が続くと、不安になってくる仕組みです。ここが、さっきの「疲れる」とは別に測られているところです。

診断には「大事な人からの返信が来ない時、タイミングだろうと気にせず待てるか、それとも関係が心配で落ち着かず消耗するか」を問う質問があります。これは、一緒にいて疲れるかどうかとはまったく別の質問です。つまり診断は、「一緒だと疲れる」と「離れると寂しい」をはじめから別々の目盛りで測っている。だから、片方が高くてもう片方も高い人がふつうに存在します。ここが「別の仕組み」の種明かしです。一人の時間が心地よいのは本当なのに、つながりが切れた感覚が一定を超えると、不安のほうが顔を出す。これは意志が弱いからでも、依存的だからでもありません。

このつながりを手放せない側を、この診断では、もらい泣きクラゲというキャラクターで表しています。究極の聞き上手で、誰かが泣いていると自分も泣いてしまう。口ぐせは「わたしのことはいいの」。相手のつらさを自分のことのように受け取り、自分の消耗は後回しにする。つながりを優先するあまり、もらいすぎて疲れてしまう。人が好きで手放せないのに、だから消耗する。「わたしのことはいいの」に覚えがあるなら、この寂しさ側が強いのかもしれません。あなたがこのクラゲ寄りなのか、さっきの孤高派寄りなのかも、診断で分かります。

もらい泣きクラゲ(心の体力MP診断のキャラクター)
もらい泣きクラゲ。口ぐせは「わたしのことはいいの」。人とのつながりを手放せないのに、もらいすぎて疲れてしまう究極の聞き上手。

近すぎても削れる。距離には下限と上限がある

ここまで疲れる仕組みと寂しい仕組みを見てきました。この二つを並べると、面白いことが分かります。距離が空くと寂しくなるのなら、近ければ近いほどいいはずなのに、実際には踏み込まれすぎると今度は苦しくなる。つまり快適でいられる距離には、寂しくなる下限と、近すぎて苦しくなる上限の両方があるのです。

診断は、この下限(距離が空くと不安になる)と上限(近づかれると重くなる)を、逆向きの別々の目盛りで測っています。両方が強い人は、狭い快適ゾーンの中でしか楽にいられない。しかも、そのゾーンを守るのが難しい人もいます。診断には「気の進まない頼みごとをされた時、断れず引き受けて消耗するか」を問う質問があります。距離を取りたいのに断れない。だから、つながりを保つために自分を消耗させ続けてしまう。この溜まったものが一気にあふれる話は、人間関係リセット癖の仕組みで扱っています。

この記事の質問は、実際の診断で使われています

この記事の冒頭に出てきた「予定ゼロの週末はご褒美か、寂しくて消耗するか」は、実際の診断で使われている質問です。疲れる仕組みと寂しい仕組み、自分はどちらがどれくらい強いのかを、無料で確かめられます。

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ちょうどいい距離と量は、設計できる

仕組みが分かったら、次は距離と量の設計です。ここで大事なのは、その日の気分に任せないことです。疲れている日ほど「今日は会うのをやめよう」の判断は鈍りますし、寂しい日ほど「つい予定を詰め込む」に流れます。だから、あらかじめ決めておくか、生活の決まった場面に組み込んでおきます。手を打つ方向は3つです。

①会う量に、自分の定数を決めておきます。「気が向いたら会う」のままだと、疲れる側が強い人は予定を詰めすぎ、寂しい側が強い人は逆に会わなさすぎて振り切れます。「人と会うのは週に2回まで」「1回の飲み会は3時間で切り上げる」のように、ちょうどいい頻度と時間を数字で決めて、カレンダーに先に入れてしまう。当日その場で判断しなくて済むようにしておくのがねらいです。

②会わなくても切れない、細いつながりを常備しておきます。寂しさは、一人の時間が悪いのではなく、つながりが完全に切れた感覚から来ています。だったら、会うほどではない軽い接点をいくつか持っておけばいい。仲のいい相手に一言だけメッセージを送る、ゆるくつながるオンラインの場をのぞく。会う予定を増やさなくても、細い糸が何本かあるだけで寂しさへの応急手当になります。

③会う予定の翌日に、回復の枠を先に確保しておきます。疲れる側が強い人は、会った後に一人の時間を取らないと元に戻りません。だから、人と会う予定を入れた時点で、翌日に何も予定を入れない時間もセットで押さえてしまう。一人の時間がないと立ち行かない体質そのものは、一人の時間が必要な理由でも扱っています。

どっちの仕組みも、悪いものではない

ここまで読んで気づいた方もいると思いますが、二つの仕組みはどちらも欠陥ではありません。疲れる側が強いのは、人と一緒にいる時間にそれだけ丁寧に反応しているということ。寂しい側が強いのは、人とのつながりをちゃんと大切に思えるということです。どちらも、人と関わる力の一部です。

さっきのさわんなドラゴンにも、その先の姿があります。けっかいドラゴンです。進化後というのは、この診断で、同じ気質のまま消耗の仕方だけが変わった姿のことです。境界線への敏感さは龍の勘のまま。違うのは、踏み込まれてから冷たく断つのではなく、「ここまでは歓迎、ここからは私の領域」と先に伝えておけるようになったこと。ルールが最初から見えているから、誰も逆鱗に触れないし、誰も傷つかない。「あの人とは距離感がラク」と言われて、付き合いが長続きする。

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けっかいドラゴン(さわんなドラゴンの進化後)。「ここまでは歓迎、ここからは私の領域」を先に伝えられるようになった姿。「あの人とは距離感がラク」と言われて、付き合いが長続きする。

面白いことに、この診断の世界で、締め出す側のさわんなドラゴンと、つながりを手放せないもらい泣きクラゲは、互いに唯一心を許し合う親友同士です。疲れる仕組みと寂しい仕組み、その両極を体現する二体が実は仲間なのです。あなたの中で行ったり来たりしている二つも、敵同士ではありません。目指すのは「疲れない人になる」ことでも「寂しがらない人になる」ことでもなく、その二つの強さを知って、それに合う距離と量を設計することです。

なお、寂しさや気分の落ち込みが強く、眠れない・食欲がないといった状態が長く続いて生活に支障が出ている場合は、一人で抱えず、心療内科やカウンセリングなど専門機関に相談する選択肢も持ってください。

自分の距離の適正値を確かめるには

この記事を書いているのは、無料の『キャラでわかる 心の体力(MP)診断』です。この記事に出てきた愛着理論(人とのつながりの安心について積み重なってきた研究)やHSP、性格の五因子理論(ビッグファイブ)など、20を超える心理学・生物学の研究に、60の測定項目を一本ずつ対応づけて設計しています。結果は占いではなく決まった計算式で出すので、同じ回答なら何度やっても同じ結果になります。ここに出てきた「予定ゼロの週末はご褒美か寂しいか」も「返信が来ない時に落ち着かず消耗するか」も、実際に使われている質問です。答えていくと、あなたの疲れる側と寂しい側がそれぞれどれくらい強いかが、16種類のキャラクターで返ってきます。さわんなドラゴンともらい泣きクラゲもその二体で、進化後の姿まで見られます。

キャラでわかる 心の体力(MP)診断の紹介画像。16種類のキャラクターから自分のタイプがわかる
結果は16種類のキャラクター。あなたのタイプの、距離を先に示せるようになった進化後の姿まで見られます。
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まとめ

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