内向型に向いてる仕事とは?職種リストより先に見る3つの条件

内向型に向いてる仕事とは?職種リストより先に見る3つの条件

「内向型 向いてる仕事」で検索すると、職種のリストが出てきます。エンジニア、事務、ライター、デザイナー、研究職。読むと納得はするのですが、読み終わってもまだ決まらない。それどころか、リストに入っていた職種で実際に消耗した経験がある人もいます。事務職なのに電話番でぐったりする。在宅勤務なのに会議が多くて何も進まない。そうして今日も、別の記事の別のリストを開いています。

先に結論を言います。内向型に向いている仕事は、職種名では決まりません。決めているのは、その仕事に含まれる3つの条件です。同じ職種でも、条件が違えば結果は正反対になります。この記事では、求人票を見る前に確かめるべき3つの条件を分解します。読みながら、自分がどの条件に弱いか確かめてみてください。

この記事を書いているのは、無料の『心の体力(MP)診断』です。何で疲れて、何で回復するのかを確かめられます。

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職種リストを読んでも決められないのは、当然です

リストが役に立たないわけではありません。ただ、リストは職種の平均値を語っています。実際に働くのは平均値ではなく、特定の会社の特定の席です。同じ経理でも、一人で数字と向き合う会社と、他部署から一日中問い合わせが来る会社があります。前者と後者では、必要な体力がまったく違います。

もう一つ、リストが答えを出せない理由があります。「内向型」という言葉が、実際には複数の性質をまとめた呼び名だからです。人と話すこと自体で消耗する人、話すのは平気だが騒がしい場所で消耗する人、どちらも平気だが作業を中断されると消耗する人。全員が内向型と呼ばれますが、選ぶべき職場は三者三様です。

「内向型だから人と関わらない仕事」は雑すぎます

まず、よくある誤解をほどいておきます。内向型は、人が嫌いという意味ではありません。人と話すのが下手という意味でもありません。人と関わる時間がエネルギーを増やす方向に働くか、減らす方向に働くかという体の傾きのことです。減る方向の人でも、話すのが得意な人はたくさんいます。むしろ聞き上手で信頼される人が多い。ただ、その時間のあとに回復が必要になるだけです。

だから「人と関わらない仕事」を探すのは、答えの半分しか見ていないことになります。関わる量を減らすだけでなく、回復できる条件が揃っているかまで見る必要があります。ここから、その条件を3つに分けます。

内向型の仕事選びで見る3つの条件(図解)
内向型の仕事選びで見る3つの条件。同じ職種でも、条件が違えば結果は変わります。

条件①: 1日のうち、人と関わる時間の総量

まず、この質問に答えてみてください。人と数時間つづけて一緒に過ごした後、あなたは「ひとりの時間で回復しないと次に進めない」ほうですか。それとも「むしろ元気をもらって、そのまま次の予定に行ける」ほうですか。

これはMP診断で実際に使われている質問です。ここで見ているのは、人付き合いの好き嫌いではなく、人と関わったあとに回復の時間が要るかどうかです。要る人にとって、対人時間は業務時間の中の消耗枠になります。だから求人票では、職種名ではなく1日の対人時間を見ます。「打ち合わせは週何回か」「一日に何人と話すか」「一人で作業する時間がまとまって取れるか」。この3つが分かれば、職種名より正確に判断できます。

条件②: 職場にある音・視線・にぎやかさの量

次の質問です。うるさい場所、強い光、雑多で情報の多い環境に長くいると、あなたは「気にならない」ほうですか、「ぐったり消耗する」ほうですか。もう一つ、多少ガヤガヤした環境でも、集中力や元気はあまり変わらないほうですか。

この条件は見落とされがちです。仕事内容ではなく、部屋の作りの話だからです。しかし影響は小さくありません。電話の音、後ろを人が通る気配、雑談の声。これらは処理しないように見えて、実際には処理されています。業務の外側で体力を使っているので、仕事量が同じでも終わったときの消耗が違ってきます。オープンオフィスに移った月から急に疲れるようになったなら、原因は仕事ではなく部屋です。

条件③: 集中を割り込まれる回数

3つ目の質問です。作業や会議を次々と切り替える状況だと、あなたは「平気で切り替えられる」ほうですか、「切替のたびに消耗する」ほうですか。1日に何度も別件へ切り替える時、苦なくできますか、それともエネルギーを食われますか。

内向型の強みは、多くの場合、深く長く集中できることです。だから、その強みを打ち消す条件が一番きつく効きます。それが割り込みです。「ちょっといい?」が1日に何度も入る職場では、集中の立ち上げを何度もやり直すことになります。実際の作業時間より、立ち上げ直しの回数のほうが体力を使います。

この診断は、結果を16種類のキャラクターで返します。その中に、この条件を地で行く一体がいます。ショートスライムです。普段は穏やかでのんびり転がっているスライム。「急ぎで!今日中に!」が突然降ってきた時、集中していたのに「ちょっといい?」の割り込みが続いた時、あれもこれも同時にと並行作業を迫られた時に、自分のペースを失った瞬間、脳がショートして頭が真っ白になります。口ぐせは「先に、これ終わらせていい?」と「それ、そんなに急ぎ?」。のんびり見えますが、自分のリズムの中では驚くほど安定して働きます。急かされることだけが天敵です。自分がこのスライムなのかは、無料の診断で確かめられます。

ショートスライム(心の体力MP診断のキャラクター)
ショートスライム。口ぐせは「それ、そんなに急ぎ?」。自分のペースの中では安定して働くのに、割り込みが続くと頭が真っ白になるマイペース型。

3つの条件のうち、どれが自分の消耗の主因かは人によって違います。無料の診断で、自分の消耗と回復の型を確かめられます。

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同じ職種でも、職場が変われば答えが変わります

ここまでの3条件で見ると、職種選びの解像度が上がります。事務職は静かで向いていると言われますが、電話が集中する席なら条件①と③が同時に崩れます。エンジニアは一人で作業できると言われますが、チャットの通知が鳴り続ける環境なら条件③は最悪です。逆に、営業でも担当が少数の既存顧客で、移動時間が一人の時間になるなら、条件①は思ったより軽くなります。

だから求人票を読む時は、職種名の下にある条件を読みます。「一日の会議数」「席のレイアウト」「連絡はチャットか口頭か」。面接で聞いてもいい質問です。

この条件を測るうえで、もう一つ知っておきたい消耗の形があります。ひっこみガメです。岩のような甲羅を持ち、自分のペースを大切にするカメ。作業の途中に横から口出しされた時、「そのやり方じゃなくて、こうして」と手順まで指定された時、「進捗どう?」と何度も確認された時に、甲羅に頭を引っ込めるように心を閉ざします。口ぐせは「自分のやり方で、やる」。次にまた何か言われるのが嫌で、間違いがないか何度も確かめてからでないと進めなくなり、動きはどんどん遅くなります。周りには急に止まったように見えますが、本人の中では必死に身を守っています。仕事の内容ではなく任され方で消耗するタイプなので、職種を変えても解決しません。心当たりがあるなら、こちらの診断で確かめられます。

ひっこみガメ(心の体力MP診断のキャラクター)
ひっこみガメ。口ぐせは「……自分のやり方で、やる」。細かい口出しをされると心を閉ざして止まってしまう職人型。

自分の消耗の型をもう少し広く知りたい場合は、内向型診断の分解で、内向型がひとまとまりではないことを説明しています。人に気を使うことで消耗する側面が強いなら、気を使いすぎる人の仕事選びのほうが近いかもしれません。

内向型の強みは、条件が合った場所でだけ見えます

3つの条件が揃った場所に置かれると、内向型と呼ばれる人たちは急に別人のように働きます。長時間の集中、細部への気づき、聞くことで引き出す力。これらは条件が悪いと表に出ません。出ないまま「向いていない」と判断されてしまうのが、いちばんもったいない状況です。

この診断の世界にも、条件を自分で整えられるようになった姿があります。ショートスライムは、らいじんスライムになります。「急ぎで!」という高圧な要求が飛んできても、もうショートしません。即答する代わりに「30分後に返します」とひと言挟んで、自分のペースを取り戻せるからです。突貫の派手さではなく、質を落とさない持久力で信頼を勝ち取ります。

らいじんスライム(ショートスライムの進化後)。急ぎの依頼を即答せず、自分のペースを取り戻してから受けられるようになった姿。

ひっこみガメは、げんぶガメになります。進行中の仕事に細かく口出しされても、もう頭を引っ込めません。「そのやり方も分かる。でも私はこう進める」と静かに言葉を返して、自分の間合いを守れるようになった姿です。周りが騒いでも揺れないペースで、誰にも崩せない専門性を積み上げていきます。

げんぶガメ(ひっこみガメの進化後)。口出しに黙って止まる代わりに、自分の進め方を言葉にして返せるようになった姿。

2体とも、集中する力もこだわる力もそのまま残っています。足したのは、条件を自分で整える一言だけです。転職を考える前に、今の職場でその一言を置けないかを先に試す価値があります。

なお、仕事に行けない状態が続いている、眠れない、食欲がない、気分の落ち込みが抜けないといった状態が長く続いて生活に支障が出ている場合は、一人で抱えず、心療内科やカウンセリングなど専門機関に相談する選択肢も持ってください。

自分がどの条件に弱いか、確かめるには

この記事を書いているのは、無料の『キャラでわかる 心の体力(MP)診断』です。この記事に出てきた性格の五因子理論(ビッグファイブ)やHSP(生まれつき感受性が高い気質を指す心理学の概念で、医学的な診断名ではありません)など、20を超える心理学・生物学の研究に、60の測定項目を一本ずつ対応づけて設計しています。結果は占いではなく決まった計算式で出すので、同じ回答なら何度やっても同じ結果になります。ここで引用した「人と数時間つづけて一緒に過ごした後」も「作業や会議を次々と切り替える状況だと」も、実際に使われている質問です。答えていくと、3つの条件のどれに弱いかと、何をすれば回復するのかが、16種類のキャラクターで返ってきます。ショートスライムもひっこみガメもその中の2体で、条件を整えられるようになった進化後の姿まで見られます。

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まとめ

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